君津トレーニングセンター
2021年、君津トレーニングセンター開設
これまで羽田空港内で行っていた車両訓練をより充実させるため、千葉県君津市に「君津市立あけぼの保育園」として使用していた土地を借用し「メイワスカイサポート 君津トレーニングセンター」を開設しました。
この施設は、少子化による他の保育園との統合によって市の管理施設として再利用を公募していていた場所です。
当社の訓練体系としては入社後、空港内で座学教育を経てトーイングタグ車を使用した訓練に移行し、特殊器材をけん引しながら社内資格の取得を目指していくのですが、車の運転経験が浅い職員が多くなっていることと空港内での訓練では訓練エリアに制約もあり、資格取得に時間を要していました。
この課題を解決するために、当社独自に訓練ができる環境をもつことを決め、君津トレーニングセンターの開設に至りました。
今後は使用用途を車両訓練のみならず、社員を成長させる場としての研修施設にも活用し、空港の「安全性」「定時制」「快適利便」に貢献できる高品質なサービスをお客様に提供するためのスタッフを養成する施設にしていきたいと考えております。
常務取締役
君津トレーニングセンター長
安達 済敬
訓練内容
シミュレーター訓練
カーゴトラック車走行訓練
パレットドーリー連結走行訓練
その他、社員人事教育
コンテナドーリー連結走行訓練
教育・訓練の流れ
1. 新入社員教育
新入社員としての当社講師により基本教育を受講します。
また、空港内運転許可証を習得するための講義を受けていただきます。
航空局の筆記試験「車両運転許可講習」を受験します。合格すれば、空港内で車両を取り扱うことができます。
また、業務上必要な航空知識はもちろん、航空貨物の危険物(カテゴリー7, 8 & 10 )に関する知識を身につけていただきます。
2. 君津トレーニングセンター内教育
当社の訓練施設にて一定の実技訓練を受けた後、ドライビングシミュレーターにて空港内の走行や危険回避訓練を行います。
この訓練は日本初の試みとなっています。
航空局の「空港内車両運転許可」に合格すると、実際に空港内を走行し、ここから本格的な運転訓練が始まります。
3. OJT訓練(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)
当社のインストラクターと一緒に実際の作業をしながら、訓練をするOJT訓練に移行します。
夜勤をやるのもこの辺からです。
この訓練で習得する資格は航空機に貨物を搭載できる資格がメインです。
訓練が進むと、審査を受けてもらいます。この審査の見事合格すると、単独作業となります。
4. 単独作業開始
今まで学んだ知識を十分に発揮し、一人で車両を運転して作業を行っていきます。
訓練実績
トレーニングセンター開設後、空港内での事故は0件
2021年度、グランドハンドリング事業部(新入社員を含む)で訓練を受けた数は192名いますが、その後、羽田空港内での事故は0件となっております。
トーイングトラクターをはじめ、カーゴトラック車など空港内で使われている車両と同じもので訓練できるということで、新入社員も安心して訓練ができております。
実務訓練の様子
繁忙期以外、ほぼ毎月実施される訓練の様子や内容、効果などをご紹介